お墓をつくるためには、霊園や墓地を入手するための「永代使用料」「管理費」と、「墓石費用」の3つを合わせた費用が必要になります。

 「永代使用料」とは、霊園や墓地の「土地」の使用権に対して支払う料金をいいます。
 お墓の場合は、土地を買うわけではなく、一般的に「永代使用料」と呼ばれる使用権を買うのです。

 

 使用権ですから、永代使用料を支払っても、他人に貸借りしたりお墓以外の目的で使用することはできませんし、土地所有権を得ることもできません。

 

 また、墓石を建ててお墓として使用していた墓地が必要なくなり、墓地を返還する場合でも、一般的に永代使用料の払い戻しはありません。

 次に「管理費」とは、墓地の共有スペース(管理棟や駐車場、通路など)の管理を行ってもらうための費用のことです。

 賃貸マンションであるような「管理費」や「共益費」を想像していただければわかりやすいと思います。
 共有スペースの管理なので、自分の利用スペースの清掃等は行ってもらえません。
 しかし、ゴミ処理や水道場所の清掃、休憩所の管理や階段などの整備はこの管理費から費用が負担されています。

 最後に、「墓石費用」とは、墓石を建てるのに必要な諸費用のことを言います。
 製品代(墓石や墓誌、外柵や納骨用のカロートなどの石製品代)と、工事費(基礎工事や設置工事にかかる費用)と、彫刻費(文字や家紋、図柄などの彫刻費用)などを合計した費用です。

 

 霊園や墓地の購入にはじまるお墓づくりは、ほとんどの方にとって一生に一度有るか無いかの高価な買い物です。
 各費用の意味を理解して、どこにお金をかけるのかをしっかり考えてから購入したいですね。

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