サッカーW杯南アフリカ大会、いよいよ決勝トーナメントに入ってきました。我が豊田市にゆかりのある名古屋グランパス出身の本田選手が大活躍で、応援にも一層熱が入る昨今です。
 ところで、墓石というと日本産(国産)の石が一般的と思われがちですが、今や海外の石材もかなり一般的、ということをご存知ですか?当社の地元愛知県でも岡崎市や豊田市下山の牛岩や花沢石といった国産銘石と呼ばれる品質の良い石が産出されますが、狭い国内ではそれほど豊富に産出されるわけでないため、その分価格も高くなりがちです。そこで石材業界では以前から狭い国内だけでなく資源の豊かな海外に目を向け、豊富に採れる石材の中からより厳選して良い石材を使用するような流れへとシフトしてきました。たくさん採れるので価格もより手頃となり、また良いものを厳選するので品質低下もなく、国産石と肩を並べる美しい墓石をつくることが可能です。今はかなり多くなってきています。
 そんな海外産の代表が、中国やインドといったアジア大陸の石であったり、ポルトガル、スウェーデン、フランスといった欧州の石です。日本は昔から木造建築など木の文化で成り立ってきましたが、ヨーロッパは建造物や墓石など大部分がレンガや大理石、石灰岩、花崗岩(御影石)といった石で造られたものばかりの石の文化が長く続いてきました。また中国やインドからヨーロッパへ石材を調達することで石産業も栄え、中国やインドでも、もともと石の採掘・加工についてはかなり進んでいたといえます。

ポルトガル産・御影石
ポルトガル産・御影石
中国産・青御影石
中国産・青御影石


 つまり、石の産出や加工などでは歴史的・文化的な先駆者である中国や欧州の石を、日本の墓石にも使用するというのは実は理にかなったことといえるのです。もちろん日本の墓石は日本独自のものですので、きちんと宗教や伝統に基づいた形に仕上げていかなくてはいけませんが、素材だけをみればとてもよいものが多いのです。そんなわけで、目の肥えた昨今のお客様の中には、価格的にも品質的にもご希望にマッチした中国産や欧州産の石を選ばれる方も多いです。国産銘石の品質はやはりとても素晴らしいものですが、できればお店でじっくりと見て触れてワールド・クオリティをお確かめいただきたいと思っています。お気軽にお店へお越しくださいね。(written by Tetsu)

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