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西村石材株式会社 代表取締役 西村福海

 

 

 あなたは「お墓」と聞くと、どう思われますか?一般的に「毎日生活する上ではあまり意識することもなくピンと来ない」という方がほとんどでしょう。中には「死と関わる縁起の悪いもの」とか、魂や霊を想像し「何だか不可解で怖いもの」とか、「宗教にはそれほど興味がないのでわからない」・・・など、あまり積極的に関わろうとはしない方もいらっしゃるかも知れません。
 でもお墓には、あなたのことを大切に愛してくださった今は亡きご家族やご先祖様、とても身近だった方々が仏様としてお住まいになっているとイメージしてみてください。「大好きな、おじいさま、おとうさま」。「いつも優しくしてくださる、おばあさま、おかあさま」。「大切でかけがえのない、ご家族」。そのような方々には誰しも尊敬の念や深い愛情、ご家族の絆を感じていらっしゃることと思います。その大切なご家族がこの世を去られたとき、生前の感謝や思いやりの心を表し、安らかにお眠りいただけるようご供養するためにお造りするのがお墓です。
 ご両親への感謝の気持ちを行動に表すことを「親孝行」と言います。同じように、今は亡きご先祖様への感謝の気持ちを表現することを「先祖供養」と呼びます。先祖供養のひとつであるお墓づくりは、親孝行と同じ感謝の気持ちの表現です。お墓が必要になったとき、一番大切に考えていだだきたいのは、「亡き人への感謝と思いやりの心」です。その想いを叶えようと思う心が最も尊い供養の心であり、その想いを「宗教心」とか「信仰心」と呼んでもいいのではないでしょうか。わたしは、お墓づくりをする上ではその想いを最も大切にしていただきたく思います。

 お墓をつくることは、一生のうちでそう何回もありません。むしろ一度きり、初めてのお客様がほとんどです。当店にお越しになられたお客様も、「初めてのお墓づくりで、何をどう考えれば良いのかもわからない」と尋ねられるお客様が多くいらっしゃいます。
 他店でお話を聞かれたあと当店にご来店されたお客様のお話をお聞きしますと、「地元で採れた石が良いよ」とか、「国内産の銘石が良いですよ」など、まず「墓石に使う石を何にするか?」を決めてからお墓づくりを進めていくという販売をする場合が多いようです。しかしこういう進め方でお墓づくりをしますと最終的な総予算(仕上がり値段)がどんどん高くなっていく一方です。当店ではまず総予算とご希望のかたちをお伺いし、そのご希望を基準にして、墓地区画の広さに適したお墓全体の仕様やデザイン、使用する石材の選定などをトータルに企画し、いろいろとご希望をうかがう中で、ご予算の許す範囲内で最高のお墓づくりをご提案させていただくといったやり方をとっています。そうすると予算を大きくオーバーすることもなく、また細かなご希望に合ったお墓をつくれるので、お客様にはとてもご満足いただいています。
 石の良し悪しは確かにあります。銘石と呼ばれるような高価な石材は安い石と比べたら確かに良質なものが多いです。予算が許す範囲内で良質な石材を使用することをお勧めしますが、値段の高い石材を使ってつくった墓石が最高のお墓ではありません。高価な銘石を使ってつくられた墓石なのに、明らかに間違った建て方をしてある場合が多々あります。
 ご先祖様への供養のためにつくる大切なお墓。子や孫に受け継ぐ大切なお墓づくりが、単なる石の買い物としておわってしまうのはとても残念なことです。単なる材料でしかない石選びが、お墓づくりにとって一番大切であるかのような錯覚に陥ってしまわないようお気をつけいただきたいと切に願っております。
 私は、「お墓は先祖供養のためにつくるものである」と考えています。お墓づくりは単なる石の買い物ではないのです。先にもお話しいたしましたとおり、お墓づくりとは「亡き人への感謝と思いやりの心」その想いを叶えることこそがお墓づくりであると考えています。付け加えるなら、ご先祖様からいただいた大切な命の尊さを子々孫々に受け継ぐための墓づくりであることを併せもって、皆様のお墓づくりを、お墓づくりの専門家としてお手伝いさせていただいております。
 お墓づくりで一番大切なことは「亡き人への感謝と思いやりの心」その想いを叶えること。そのためにはご先祖様を正しくお祀りできるお墓であることが必要不可欠です。代々受け継がれるに相応しい供養の叶うお墓は、代々受け継がれてきた宗旨宗派の教えに即したかたちでつくられたお墓であり、それこそが正しいお墓だと思います。
 値段の高い銘石と呼ばれるような石材でつくったから良いお墓という考えでなく、必ずしも高価な石材でつくられていなくとも、ご先祖様を敬い子孫の平安を願ってつくられたお墓が良いお墓であり、正しいお墓づくりです。そのためにはご先祖様から受け継いだ宗旨宗派の教えに即した正しい祀り方のできるお墓であることが必要だと思います。宗旨宗派の違いでお墓のかたちや祀り方はずいぶん変わります。年々そうした宗教の意識や文化が社会の中から薄れていますが、お墓づくりに際しては、「亡き人への感謝と思いやりの心」その想いを叶える方法としての「宗教心・信仰心」をきちんと表した、正しいお墓をつくっていただきたいと思います。素材である石選びも大切ではありますが、それよりもずっと大切なことなのです。

 お墓とは、単に石を積み重ねただけのもの、石のモニュメントではありません。意識していようといまいと、その本質は宗教的な存在です。儀礼や祭礼の意味合いを深くもっています。例えば仏教ひとつとってみても宗旨宗派によって供養に対する考え方は異なります。当然お墓の形状や仕様、文字や装飾の入れ方なども様々です。神道やほかの宗教も含めると、お墓の建て方、祀り方は膨大な種類になります。単なる石売り屋ではない「墓屋」である私が、祀り方はもとより、石材の種類や特長について・お墓の種類について・宗教的な装飾の意味について・地域性についてなど様々な面から適切で正しく、しかもお値打ちなお墓づくりのご提案をさせていただきます。

 また昨今のお墓づくりに際しては施工技術もかなり進み、安心・安全に配慮して住宅同様の免震技術が開発されるようになりました。免震施工を取り入れている石材店も増えてまりましたが、免震技術に対する理解度が低い、意味のない施工をしている石材店が多く、免震効果を左右する免震システムも安価な類似品が使われています。当店ではこの技術にいち早く注目し技術を習得。6年前から当店で受注したお墓すべてに墓石用免震ゲル「安震はかもり®」を使用した免震対策を施しています。伝統の在り方と同時に、新しい技術を積極的に取り入れていくことも、より価値のあるお墓づくりに役立つと考えています。

西村石材はおかげさまで、親子三代にわたり営業を続けて来られました。これもひとえに地域の皆様のおかげと大変感謝しております。会社と呼べるほど大きな規模ではありませんが、家族を中心とした「家業」として、お墓づくりを大切に考え実践してまいりました。親から子へ受け継ぐものが何であるか朧げながら見えてまいりましたのは、お客様のご先祖様への思い・お墓づくりのお気持ちを親身になって汲みとり、ご相談いただく時からご購入いただいた後にもずっとご満足いただくためにお手伝いすること、それに尽きると思います。技術、品質はもちろん重視、お客様のお気持ちはさらに重視。みなさまと永いおつきあいができますよう、社員一同がんばってまいります。お墓のことでわからないことがありましたら、お墓の専門店・西村石材へどうぞお声がけください。

親子三代

親から子へ受け継がれた、こだわりの「家業」。
左/三代目、中央/初代、右/二代目・現社長

集合写真

施工は全て自社施工。仕事には厳しいけれど
アットホームで和気あいあいとした会社です。

 

二代目代表

役職・資格

西村石材株式会社 代表取締役 西村福海

一般社団法人 日本石材産業協会 認定 お墓ディレクター(2級)
一般社団法人 終活カウンセラー協会 認定 終活カウンセラー(初級)
一般社団法人 古瀬間墓地公園管理組合 代表理事
豊田石材工業協同組合 理事長