日本ではお墓に埋葬することで、魂が浄化すると言われているため、お墓には長い歴史があります。

約5千年前の縄文や弥生時代にすでにお墓が存在しており、支配者や権力者が埋葬されたことがわかっています。

鎌倉時代に、現代につながる仏教の宗派は登場し、武家を中心にお墓を持つようになりました。

そして現在のようなお墓は江戸時代中期から行われているといわれています。

埋葬場所として自宅の敷地内にお墓を建てるようになり、一般市民の間でもお墓を持つということが広がりました。

その後、江戸幕府は檀家制度を発令したことにより、現在の埋葬方法や寺院が管理する墓地が定着するようになりました。

ただ、地方では昭和30年代くらいまでは土葬が一般的だったことから、墓参りするときは故人に報告に行ったり会いに行くという側面が強くありました。

そして高度経済成長時代を経て、霊長という形態が定着していったといえます。

人口も増えたことにより、土葬をしていてはお墓のスペースが足りなくなってしまいますし、火葬を選ぶ人が増えたことから先祖代々の遺骨をおさめる墓が重視されるようになりました。

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