狛犬とは
神社などを訪れると、狛犬がありますよね。
狛犬とは、そもそも何なのでしょうか?
狛犬は、神社に奉納、設置された空想上の守護獣像のことを言います。
狛犬に向かって右側にいるのが
口を開いた角なしの「阿像」という獅子、
左側にいるのが、口を閉じた角なしの「吽像」で狛犬です。
呼び方としては二つまとめたものとして
「狛犬」とされていますが、元々は別の生き物です。
しかし現在では、この形式を残したものの方が少なくなっており、
阿吽共に、形としては獅子に近いものとなっています。
狛犬の期限は古く、古代オリエントにまで遡ります。
当時の国王が強大な力を得るため、
当時、地上最強の動物とされていたライオンの力を宿らせたい、
という思想のもとに、
王の椅子の膝掛けに獅子頭を刻むようになったことが
始まりとされています。
ライオンが守護獣として祀られる風潮は、
世界でもよく見られるものですよね。
ヨーロッパの家紋にはライオンをもとにしたものが多いですし、
インドでは仏像の台座にライオンを刻んでいます。
似たものに沖縄のシーサーがありますね。
獅子像をルーツにしたという点では同じですが、
沖縄のシーサーは阿吽になっていないものがほとんどです。
意味合いもより庶民的な信仰と結びついており、
別物として捉えて大丈夫でしょう。